朝青龍に関して意見が割れている。
ひとつは相撲を馬鹿にしていると憤り、辞めてしまえというもの。
もうひとつはそもそも初めの医師の診断がおかしいのだから、朝青龍はむしろ被害者だというもの。
サッカーがチャリティーであったことも事態をよくわからなくしている。
詳細な情報を知りようがないのだから、私もよくわからん。
下手にいい加減なことを言っとっては、バッシング騒動に巻き込まれてしまう。
その中でも私のような素人にわかりにくいのが、なぜ記者会見を開かなきゃいけないのかという点だ。謝罪のコメントは協会を通じてもう出しているのだから、さらに会見する意味あんのかね。マスコミによる会見の基準みたいなのが何かあるのだろうか?
腰骨に問題がなかったのは、サッカーの映像を見れば素人目にも明らか。これについてはニュースで専門家もコメントしているのだから間違いない(特にゴール前で体を捻ってヘディングし、体が横になって倒れたのにすぐ笑顔で起き上がった場面がそうらしい)。
だから最初に診断した医師にもやはり責任があるし、実際は元気なのにその診断書を協会に提出した朝青龍にも責任がある。この意味で、朝青龍は被害者だとい うふたつめの意見にはやはり賛同しかねる部分があると言わざるを得ないね。しかし、だからと言って、記者会見しなきゃならんというのもよくわからん。なぜ 高砂親方は会見会見などと言うのだろう。まずは協会の理事会にでも出頭して親方たちに謝罪したらいいじゃねーの。マスコミにはFAXでも流しておけばい い。
この件に関しては、最近フィギュアスケートの織田信成選手が飲酒運転で捕まり、涙で会見したことがよく引き合いに出される。しかし道路交通法違反で明確な 犯罪行為をした織田選手と、朝青龍のしたことは比較にならんのではないか。誰に迷惑をかけたわけでもないのだから。迷惑をかけたとすれば夏巡業で横綱の一人を見られないファンに対してだが、協会があわてて帰国した朝青龍の巡業参加を拒否して謹慎処分を科している以上、朝青龍だけの責任にはできない。他には 大相撲の評判に泥を塗ったという意味で、日本相撲協会にも迷惑をかけている。しかしそれは高砂部屋の師弟関係および協会内の問題であって、会見を開いて世 間にどうこうすることではない。まして、こんなことで相撲を辞める必然性などないと言いたい。
ちょっとしたいじめの様相を帯びている傾向はあると思う。
しかし興味深いのは、あれほど土俵でふてぶてしい態度の朝青龍が、実は繊細で傷つきやすい性格だということの方ではないだろうか。北の湖理事長が朝青龍を 当初あまり刺激しなかったのは、その性格を知ってのことだったようだ(報道で本人がそう言っている映像を見た)。このような意味では、朝青龍もまだ幼く青 かった(年齢からすれば当然)のであって、若くして最高位を勤める者の苦しさなのだろうと思う。
そういえば貴乃花(現貴乃花親方)も横綱時代は無口で閉じこもっているような感じを受けたものだ。実はそういう苦しむ横綱の方が、大成して大横綱になるの だろう。二子山部屋の騒動の時、場所前に「部屋のためにもがんばります」と言った兄の若乃花と、「自分の相撲を取るだけです」と言った弟の貴乃花の対照的 な受け答えにそれぞれの性格が出ていると思ったものだが、どちらが偉大であったかは言うまでもない。何事もそつなくこなせてしまえる人間は求道者には向いていないし、見ていてもつまらねーですな。
2007年8月18日土曜日
朝青龍はどうなっちゃうの?
投稿者
よじく
時刻:
23:42
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また来いよ。じゃあな。
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